Carbonized Ceramic Sculpture

橋本知成による深い錆色の逆円錐。彼の他の作品と同様に「無題」と題された、オリジナルの署名入り木箱に収められています。直径26cm（10-1/4インチ）、高さ23cm（9インチ）で、アーティストから直接届いた完璧な状態です。形を整えて彫刻した後、素焼きし、次に釉薬をかけて比較的低温（楽焼のように1000〜1100度）で再度焼きます。次に、各作品の周りにレンガ造りのオーブンを作り、温度を500度まで上げ、キビまたは籾殻を追加します。これにより表面が炭化され、信じられないほどの色とランダムなパターンが生まれ、錆びた金属や熱せられた金属のような感覚を鑑賞者に残します。

橋本知成は彫刻家の息子として生まれ、幼いころから創作活動に親しみ、2017年3月に金沢美術工芸大学の修士課程を修了し、信楽に拠点を移しました。自宅にある質素なアトリエを訪ねると、その素晴らしさに驚かされます。普段はシャイな印象を受ける橋本ですが、アートの話になると自信に満ち溢れています。2019年にはロエベクラフトプライズのファイナリストに選ばれ、世界中で注目を集めています。ロンドンのヴィクトリア＆アルバート博物館やロサンゼルス現代美術館で作品が展示され、最近では地元和歌山県に大きな彫刻が設置されました。