-アイリッシュデイズ実行委員会のウェブサイトから引用-
怪談ーラフカディオ・ハーンとの邂逅アイルランド・日本交流美術展アイルランドと日本のアーティストたちが描き出す八雲の『怪談』の世界
巡回型美術展次回開催地は・・・長久手!!
『怪談』は日本の昔話を集めた書物として日本人の間でよく知られていますが、原作者がギリシャのレフカダ島に生まれ幼少期をアイルランドで過ごしたラフカディオ・ハーンであること、そして日本に帰化して小泉八雲と名乗ったハーンによる原作が英語であったことは、あまり知られているとは言えません。
2023年春、ダブリンから、この『怪談』にちなんだ美術展をサポートして欲しいとの依頼が届いたとき、名古屋地域で開催するとしたら、どんな人々が興味を持ってくれるだろうかと考えました。アイルランド人という文化的ルーツを持ちながら、放浪の旅ののち、人生最後の14年を過ごした日本を愛し世界に発信したハーン/八雲とその作品を称揚する美術展を、どうしたら当地の人々に理解し楽しんでもらえるのか?
それなら、「怪談 ラフカディオ・ハーンとの邂逅」を「アイルランド文化」の中に位置付けてみたらどうだろう。そうすれば、これらの作品の理解も進み、アイルランドと日本の美術交流の意義もより良く伝えられるのではないか?こうした発想から、アイリッシュデイズ実行委員会が結成されました。
長久手市文化の家という素晴らしい会場を得て、展覧会を軸に、<『怪談』をめぐるアイルランドと日本の対話>と題して八雲の曾孫である小泉凡氏を招いた講演とトーク、「雪女」の朗読コンサート、さらにはアイルランドの食文化やミュージック・コンサート等を含めた総合的な文化イベントとして展開できることになったのは、アイルランド大使館、長久手市ほか、多くの皆さまのご支援のおかげと感謝しています。
偶然ながら、ハーンに『怪談』を語って聞かせた彼の妻セツさんが、2025年秋のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公となるというニュースが、展覧会準備中に飛び込んできました。没後120年の八雲も、アイリッシュデイズ2024を祝福してくれたのかも知れません。
この機会に長久手市の皆さまのみならず、名古屋市も含めた近隣の皆さまが、ラフカディオ・ハーン/小泉八雲と、彼のルーツであったアイルランドへの理解を深め、「アイルランドとの邂逅」を楽しんでくださることを、心から願っています。
大野 光子
アイリッシュデイズ実行委員会 代表
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2024年9月18日(水)~9月28日(土)
長久手市文化の家 展示室 入場無料
愛知県長久手市野田農201番地
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Top Photo/ Work by 「The Butterfly Effect」ROBERT RUSSELL