伊勢崎 陽太郎

伊勢崎陽太郎は1995年、備前焼の伝統工芸士の息子として生まれました。京都の花園大学を卒業後、多治見陶芸デザイン研究所に入学。古くから受け継がれてきた技法、現代のグラフィック、そして一世紀にわたる技術革新を融合させた転写陶器を制作しています。作品はすべて手作業で制作され、型抜きとトリミングの後、素焼きで焼成されます。その後、低温で焼成された表面に転写プリントを施し、さらに磨きをかけ、施釉と再焼成を施します。作陶に描かれた女性キャラクターは、マンガやポップカルチャーをモチーフにしたAIとのインタラクションを通して、伊勢崎自身が独自に生成しています。転写プリントの裏面には、一見傷のように見えるものが、メールアドレスやパスワードなど、現代を象徴するシンボルとして描かれています。これらのミニチュア写真シリーズは、実は彼の携帯電話で撮影されたもので、彼の世界観を非常にパーソナルに捉えたものであり、現代の公共性に対する批評でもあります。それぞれの作品には、撮影された時代の日付が付けられています。彼は、もう一つの興味深い点は、完成品が焼き上がってみないとどうなるかわからないことだと言います。「窯を開けるまではどうなるか想像もつかないので、ある意味、自然の成り行きに任せているんです。元の色と完成品の色は全く違いますからね。」
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展覧会「いぶき」デジタルカタログにも参加