松下 広樹

松下 広樹 (1977-2024) は福岡県北九州市に生まれ、幼少期より土と出会い、専門的な研究を通してその情熱を深めました。2009年には九州産業大学で博士号を取得しました。十四代 酒井田 柿右衛門の指導の下、文部科学省21世紀COEプログラムの支援を受けて柿右衛門様式の研究を行い、日本が誇る陶芸の伝統の一つと直接対話する機会を得ました。2017年には陶芸は人と人との静かな繋がりを育む媒介であるという信念に基づき、アトリエ兼ギャラリー「うつわつなぎ」を設立しました。2021年には上野森美術館で開催された全国作家展に入選するなど、着実な活動の幅を広げ、常に研鑽を積んできました。金属のような表面を持ちながらも温かみのある彼の作品は、厳格さと優美さが調和した、規律だけでなく優しい手によって形作られた器です。松下氏は2024年に逝去されました。彼の死は深く悲しみに包まれていますが、彼の魂は彼が作った器の中に生き続けています。静かな重みをもって日々の儀式に寄り添い、立ち止まり、触れ合い、そして繋がりを誘う器たちです。

Matsushita Hiroki 松下 広樹

アーティストによる作品