"Komorebi" ーWoven Light by Yuri Kinoshita

"木漏れ日" ーWoven Light 木下有理

" 私は作品によって、地と空、東洋と西洋の文化をつなげ、内なる空間と自然の素晴らしさとの間にある美しい関係を引き出そうと努めています。"

本企画は、Kura Monzen galleryにて約1ヶ月 開催される照明アーティスト:木下有理の個展です。京都は、有理さんが幼少期を過ごした場所です。新作「Woven Light」は、シアトルのジョージタウンにあるスタジオで心地よい自然光を浴び、幼少期に京都の町家で過ごした日々を思い出したという体験をもとに制作されており、"京都" という空間と密接な関わりのある作品となっています。

【 木下有理 】

・・・京都府京都市生まれ。大阪モード学園にてインテリアデザインを学び,卒業制作の作品でインテリア・モード大賞を受賞。その際の副賞であった欧州旅行を皮切りに南米,アフリカ,アジア各国を周遊した後,1993年に呉服店であった父の経営する株式会社木下に入社。翌年に世界各地の小物輸入販売,及び世界の布を用いたオリジナル着物や小物の販売を展開するトータル・インテリア・アート事業部『Umbo』を同社に設立。2003年には活動の場をアメリカに広げ,カリフォルニア州にUmbo USAを設立。2006年,照明デザイナーとして独立し,日本、ドイツ、アメリカで個展の開催,展示会への出展を実現。2008年よりワシントン州シアトルに移住し,シアトルを拠点とし活動中。国内外で数多くのイベントに参加し、個展、グループ展などの展示会はもちろんのこと、アーティストトークやワークショップにも精力的に従事し、飲食業界やダンサーなど芸術関連を含む様々な分野の業種とのコラボレーションワークを行っている。

"私は幼い頃から自然と工芸の関係に興味を持っていました。日本の京都で育ち、私の家族は三世代にわたり着物を製造してきました。幼少期から身の回りには、贅沢に模様が施された織物があり、常に自然の美しさが細かく描かれていました。特にその背景に興味を持つようになりました。空の美しい色彩や、それが着物に反映される光の色に、私に強い感動を感じました。

家業の営業担当として働き、世界中を旅してさまざまな自然環境に触れた後、培った想像力をもとに照明作品を作り始めました。 2008年にシアトルに拠点を移し、そこでシアトル特有の美しい光に魅了されました。私は北西部の豊かな美しさに惹かれ、その影響を強く受けて作品を作り続けています。

私は、自然現象から引き出した形、ボリューム、質感、色を使って、室内空間を豊かにする方法に興味があります。私は手作業でオーガニックな素材を縫い、染め、折り、形作り、それぞれの環境に合わせて作品を作ります。遊び心があり、シンプルで、かつユニークな光の筋が出るようにデザインしています。まるで不意打ちに空が映し出す表情のように。"

 

 

木下有理 HP ▶ https://www.yurikinoshita.com/

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  • PLEASE FORGET (EVERYTHING) [Charles Lindsay Solo Exhibition]

    PLEASE FORGET (EVERYTHING) [チャールズ・リンゼイ個展]

    2024年11月16日~2024年12月15日 チャールズ・リンゼイ個展

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    2024年11月16日~2024年12月15日 チャールズ・リンゼイ個展

  • Ireland-Japan Art Exchange Exhibition Kwaidan @University of Toyama Library

    巡回型美術展Kwaidan展開催のお知らせ/ 富山大学附属図書館 中央図書館

    'Kwaidan - Encounters with Lafcadio Hearn' at University of Toyama Library

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    'Kwaidan - Encounters with Lafcadio Hearn' at University of Toyama Library

  • Nomura Seiroku || Frantic

    のむら清六 

    「描かねば落ちつかない。何かを描きたい。描きたい気持ちを抑えておかしくなるまで筆を持たない」   この秋、現代陶芸家15名による「Modern Masters」と同時開催する、20世紀の多作な画家である野村清六についてご案内します。 彼は付け立ての技法と日本画の達人であり、これらの伝統的な技術を新鮮で現代的な解釈で表現しました。 彼の作品はダイナミックで情熱に満ちており、彼の作品には独特の「時間」の感覚が見られます。 急いで、必死に爆発的に作られたと感じる人もいれば、細心の注意を払ったゆっくりな筆致に哀愁を感じる方もいるでしょう。 展覧会は、彼のキャリア全体から、狂乱に満ちた色彩だけでなく、水墨画作品と異なる作品を網羅しています。是非ギャラリーにお越しいただき、エネルギーを感じる彼の作品を間近にご覧ください。 次回展覧会「Nomura Seiroku」【開催期間】2024/10/05(sat)~11/08(fri)【営業時間】11:00~17:00【休業日】火曜日、水曜日入場無料 【のむら清六】 大正5年、山梨県西八代郡下九一色村(現在の市川三郷町)生まれ。本姓野村、旧姓は石原。昭和8年上京して川端画学校夜間部に入学し、同校専科を卒業後の昭和18年に徴用された。その間に結婚して野村姓になった。退役後の昭和24年から小説の挿絵を描き、昭和27年からは山梨日日新聞文化欄に挿絵や随筆の発表をはじめた。また、同年から新興美術院に参加するようになり、昭和33年まで毎年出品を重ねた。後年は東京の画廊を中心に個展を勢力的に開催し、昭和50年第1回日仏現代美術展で大賞を受賞した。平成7年、79歳で死去した。

    のむら清六 

    「描かねば落ちつかない。何かを描きたい。描きたい気持ちを抑えておかしくなるまで筆を持たない」   この秋、現代陶芸家15名による「Modern Masters」と同時開催する、20世紀の多作な画家である野村清六についてご案内します。 彼は付け立ての技法と日本画の達人であり、これらの伝統的な技術を新鮮で現代的な解釈で表現しました。 彼の作品はダイナミックで情熱に満ちており、彼の作品には独特の「時間」の感覚が見られます。 急いで、必死に爆発的に作られたと感じる人もいれば、細心の注意を払ったゆっくりな筆致に哀愁を感じる方もいるでしょう。 展覧会は、彼のキャリア全体から、狂乱に満ちた色彩だけでなく、水墨画作品と異なる作品を網羅しています。是非ギャラリーにお越しいただき、エネルギーを感じる彼の作品を間近にご覧ください。 次回展覧会「Nomura Seiroku」【開催期間】2024/10/05(sat)~11/08(fri)【営業時間】11:00~17:00【休業日】火曜日、水曜日入場無料 【のむら清六】 大正5年、山梨県西八代郡下九一色村(現在の市川三郷町)生まれ。本姓野村、旧姓は石原。昭和8年上京して川端画学校夜間部に入学し、同校専科を卒業後の昭和18年に徴用された。その間に結婚して野村姓になった。退役後の昭和24年から小説の挿絵を描き、昭和27年からは山梨日日新聞文化欄に挿絵や随筆の発表をはじめた。また、同年から新興美術院に参加するようになり、昭和33年まで毎年出品を重ねた。後年は東京の画廊を中心に個展を勢力的に開催し、昭和50年第1回日仏現代美術展で大賞を受賞した。平成7年、79歳で死去した。

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