崇高な稲見木彫 睡蓮 ー川原正士「睡蓮」
崇高な稲見木彫 睡蓮 ー川原正士「睡蓮」
Item Code: K1010
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川原 正士による 睡蓮が咲き誇る池の葉の上にいるカエルを描いた静謐な木彫作品です。作家直筆の額縁に収められ、オリジナルの署名入り木箱「睡蓮」に収められています。自然な木目が そよ風になびく池の水の波紋を表現し、全体に金色の淡いアクセントが添えられ まるで太陽の光を反射しているかのようです。彫刻された木板は 透明な木目が美しい額縁に収められており、細かなノミの跡がオレンジの皮のような質感を生み出し、作家の卓越した技術を物語っています。サイズは46 x 38 x 5 cmで 状態は良好です。
川原 正士は1965年に井波町生まれ。1984年より父・川原和夫に師事し木彫の修行を始めました。1991年、第46回富山県展で大賞を受賞するなど 早くから高い評価を得ています。1996年にはマーク・ディリエと共同でオーバード・ホールの巨大彫刻を制作。1998年にはほたるいか美術館の壁面レリーフを完成させ、伝統工芸に根ざした現代木彫家としての評価を確立しました。
井波彫刻の起源は1390年、瑞泉寺が創建されたことに遡ります。その後、火災や災害に見舞われながらも幾度となく再建されました。江戸時代中期の大再建の際には、京都の寺社仏閣彫刻師、前川三四郎が装飾彫刻の監督に派遣され、番匠屋七左衛門をはじめとする地元の職人たちは彼の指導の下、高度な技術を学びました。こうした交流から地域特有の彫刻の伝統が生まれました。江戸時代後期から明治時代にかけて、井波彫刻師は寺社仏閣の依頼を超えて民家向けの洗練された欄間彫刻を開発しました。この工芸は近代にも発展を続け、1947年には井波彫刻協同組合が設立され 1975年には国の伝統的工芸品に指定されました。今日でも、井波彫刻は伝統的な宗教建築プロジェクトと現代美術作品の両方で活躍しています。
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