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Kura Monzen Gallery

Set of 5 Dutch Glass Vessels from Nakai Riken Collection

Set of 5 Dutch Glass Vessels from Nakai Riken Collection

Item Code: K914

通常価格 ¥327,000 JPY
通常価格 セール価格 ¥327,000 JPY
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日本製のアンティークで、江戸時代に日本に輸入され 儒学者の中井履軒(1732-1817)が所有していた希少なオランダガラスカップ5個セットです。特注の両面木箱に収められており、側面には「酔於五瑞」と題された落とし戸が付いており、それぞれの扉には長い詩が刻まれています。もちろん題名の意味はもっと深く、「五瑞」は儒教の概念でもあります。中国の皇帝は5人の領主に5つの翡翠の宝物を授け、それらには名前が付けられました。履軒は これらの翡翠にちなんで、それぞれのカップに甲、禹、白、師、丹と名付けました。大阪大学の上田実教授は履軒を研究し、履軒の生活と所持品の調査の中で 金縁の一番小さな5個のガラスカップのセットについて触れ、最も貴重な品の一つであったと主張しています。最大のカップの高さは15cm、最小のカップの高さは8cmで 全体的に良好な状態です。

中井履軒は江戸時代後期の儒学者です。五井蘭洲に朱子学を学び、兄の中井竹山と共に大坂の学問所懐徳堂を支え、懐徳堂流の偉大な学問的業績を残しました。懐徳堂流の特徴である合理的で近代的な学風は、主に履軒によって確立されました。学者として古典の注釈を行い、『七経家題』『七経家題略』などの著書を著し、全33巻にまとめ上げました。経済学のみならず、天文学などの自然科学にも造詣が深かったのです。西洋天文学を本格的に研究していた麻田剛立も同行し、明代の有四六著『天鏡阿留聞』の概説書を執筆し、天図を作成しました。天文学に加え、博物図『桜帖』、解剖図『越涼譜』、顕微鏡観察記録『顕微記』などを残しました。また、架空の理想国「河相国」の国王を主人公に国政のあり方を論じた『河相国物語』を著しました。多作な著述家として後世に膨大な文脈研究を残しました。

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