Seika Porcelain Tenmokudai ー初代 清風 与平

初代 清風 与平による この天目台盃は、大変希少で 私が今まで見た中で唯一の作品です。銘入りの「青華酒 臺」と題された木箱に収められています。外側は純白の磁器で、内側は持ち上げるとコバルトブルーの松竹林に浮かぶ異国の鳥たちの絵が描かれています。直径16.9cm、高さ9cmで 状態は良好です。

近年、清風家の三代目については多くの著作が発表されていますが、この輝かしい一族の他の世代についてはあまり知られていないかもしれません。初代 清風平 (1803-1861)は京都に清風家を築きました。彼は加賀国(現在の金沢)に生まれ、京都で二代目 仁阿弥道八に弟子入りした後、京都五条坂の窯元に自身の窯を開きました。彼のレパートリーには、仁清焼、赤絵、金彩、染付など、様々な様式がありました。この輝かしい一族について詳しくは、関一雄著『清風与兵衛』(2012)をご覧ください。