Seiji Hanaire ー"青磁花入"
Seiji Hanaire ー"青磁花入"
伝説の芸術家:川瀬忍による花瓶。宋代の中国青磁を彷彿とさせる優雅なフォルムが、「青磁花入」と題されたオリジナルの署名入り木箱に収められています。 翡翠の釉薬には大きな亀裂が入っており、ひび割れた緑色の氷のように見えます。 高さは22cmで、状態は良好です。
川瀬忍は 1950年 神奈川県大磯町に生まれ、陶芸の伝統を受け継ぎました。 彼の祖父と父はそれぞれ初代 川瀬竹春と二代 川瀬竹春で、中国系の陶芸の巨匠でした。 父のもとで制作を始め、1969年に日本伝統工芸新作展に入選し、世間の注目を集めるようになりました。その後、1974年の日本伝統工芸展に入選し、両展で頻繁に作品を展示した。 1980年日本陶芸協会展に入選、翌年受賞。 1983年、彼の作品はワシントンDCのスミソニアン協会とロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催された「Japanese Ceramics Today exhibition」に選ばれました。それ以来、彼の作品は世界中で展示され、唐と宋の伝統を継承する日本で最も優れた青磁作家とみなされています。彼は、その精巧な技法、有機的な形状、純粋な釉薬により、伝統的でありながら挑戦的な独自のスタイルを確立しました。この現代と伝統の融合こそが、彼の作品に大勢の人々を惹きつけるのです。 作品は、ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、サンフランシスコ・アジア美術館、シカゴ美術館、ミネアポリス美術館、シンシナティ美術館、デンバー美術館、ブルックリン、バーミンガム、クリーブランド、ニューオーリンズ、フィラデルフィア、セントルイス美術館などに収蔵されています。 この革新的な芸術家に関する情報は数多くあり、たとえば『日本の陶芸:菊池コレクションの傑作』(辻、智、林屋、1983 年)、『アメリカのコレクションにみる現代の日本の陶芸』(フレデリック・ベークランドとロバート・モーズ、1993 年)、『現代陶芸の静かな清らかさ「RIN」の美しさ』(1996 年)、『現代の粘土:新世紀の日本の陶芸』(ジョー・アール、2005 年)、『ベッツィー&ロバート・フェインバーグ・コレクション:21 世紀の日本の陶芸』(ミンツ、2014 年)、『ホルヴィッツ・コレクションの現代日本の陶芸』(ハーン美術館、2015 年)などがあります。