RE-CREATIONS "WING"

寄神宗美による、飛んでいる鳥のような形が印象的な陶器の彫刻。鉄の台座に取り付けられ、「Re-Creations：Wing」と題され署名されたオリジナルの木箱に収められています。  サイズは76 x 12 x 14.5 cm（台座を除く）で、状態は良好です。  これはもともと伊勢丹百貨店で展示されたもので、招待状（同梱）の表紙として使われたほか、1995年2月の同店ニュースレターにも掲載されました。

寄神宗美は1944年に京都で生まれましたが、東京農業大学で園芸を学ぶために上京し、1967年に卒業しました。  2年後、寄神は前衛的な集団「走泥社」の創立メンバーである八木一夫に陶芸の弟子として師事し、その後、寄上もその集団に加わりました。  国内でも朝日陶芸展、朝日クラフト展など多数出展。  1991年ファエンツァ国際陶芸展で金賞を受賞、翌年エジプトのカイロ、オーストラリアのメルボルンで作品を発表（受賞）、台湾台北の国立歴史博物館で開催された現代陶芸グランプリ展でも賞を受賞しました。  翌年愛知県美術館で開催された「現代の陶芸」展に入選。2001年には東京国立近代美術館と京都国立近代美術館で開催された「京の工芸 1945-2000」展に出品しました。