Rare! Sansai Vase ー宮永 東山 “三彩古代文 花瓶”

宮永 東山による 非常に珍しい唐三彩様式の花瓶です。「三彩古代文 花瓶」と題されたオリジナルの署名入り木箱に収められています。直径20cm、高さ24.5cm (朱木台を除く) で 状態は良好です。この作家のこの様式の作品を見るのは初めてで、四半世紀以上にわたり日本の陶芸を鑑賞してきた私としてはかなり珍しい作品だと思います。

初代 宮永東山(1868-1941)は京都陶芸界の重要人物の一人です。石川県に生まれ、東京芸術大学を卒業しました。官僚時代には美術博覧会に日本代表として参加し、ヨーロッパで美術を学んだ後 1902年に帰国して陶芸に専念しました。特に青磁(最も難しい陶磁器の一つ)に力を入れ、北大路魯山人や荒川豊蔵など、多くの著名な芸術家の直属の教師または指導者でした。