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Kura Monzen Gallery

Rare Ryukyu Circular Lacquered Wooden Container, Okinawa

Rare Ryukyu Circular Lacquered Wooden Container, Okinawa

通常価格 ¥459,000 JPY
通常価格 セール価格 ¥459,000 JPY
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朱漆塗りの渦巻き脚 3 本の大きな容器で、穏やかな水面を帆船が行き来する岸辺の沖合に点在するパビリオンが飾られています。直径 30 cm、高さ 31 cmで、全体的に良好な状態です。琉球漆によく見られる独特の赤色は、中国や日本のものよりも鮮やかな色調です。生漆と赤色の顔料をほぼ同量混ぜて作られ、日光を浴びると血のように赤くなります。この作品は、琉球漆特有の「重ね錦」という技法を用いています。漆と顔料を混ぜて粘土のようなものを作り、それを形作り、彫り、対象物に塗り付けることで 立体的な質感を生み出します。

漆の木は沖縄原産ではないため、琉球人は漆器の製造に必要な主要な材料を貿易を通じてのみ入手することができました。琉球諸島は何世紀にもわたって日本やアジア大陸との貿易を行ってきましたが、琉球における漆器の存在と生産が本格的に始まったのは 14世紀後半から 15世紀前半になってからであると一般に考えられています。琉球は東南アジアや朝鮮との貿易が盛んで、これらの国々からの多くの品物を貢物として、あるいは通常の貿易品として中国と交易していました。1609年に日本の薩摩藩が琉球を侵略して以来、東南アジアや朝鮮との貿易はほぼ終わり 薩摩との貿易に取って代わられました。このように、歴史を通じて琉球と外国との関係が変化してきたことを考えると 17世紀以前の琉球漆器には中国、朝鮮、東南アジアの影響が強く見られるのに対し、日本の侵略後に作られた品物には日本の影響がはるかに強く見られるのは当然のことです。沖縄の漆器(およびその他の文化財)の大部分は、第二次世界大戦の沖縄戦で破壊されました。この戦いでは、島々は戦勝国によって荒廃させられ、また焦土作戦/捕虜をとらない政策で敗戦国も加わりました。そのため、今日このような印象的な品物を見つけることは、明らかに稀です。

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