Rare! Awaji yaki Plate ー賀集 珉平 “淡路焼 色絵山水文皿”

江戸時代後期に作られた重厚なお皿です。賀集民派による緑、黄、赤の海辺の絵柄で装飾され、裏面には作者の印が押されています。サイズは 37.5 x 25 x 5 cmで、オリジナルの状態を保っていて、博物館のコレクションに値する非常に珍しい作品です。年月を経て黒ずんだ桐箱に入っています。 

淡路焼は 1830年代初頭、国学者で茶人でもあった賀集珉平(1796-1871)によって創始されました。裕福な商人の家に生まれた珉平は、藩内の産業資源の開発に関心を持ちました。陶磁器の製造に専念し、京都の有名な陶工である尾形周平(1788-1839)に陶磁器を学びました。学業を終えて故郷に戻った後は 天保年間(1830年代)に窯を築き、全財産をこの事業に注ぎ込みました。その後、淡路国の蜂須賀藩主が珉平の工房を援助し、彼を工房長に任命しました。彼の努力は実を結び、彼の生産は繁栄し その価値は周辺の11村の米の収穫額に匹敵しました。珉平が1862年に亡くなった後も、後継者が陶磁器の製造を続け、藩の富の源となりました。淡路焼として知られ、創始者の名前から珉平焼とも呼ばれています。この作品は、白またはクリーム色の土に青または黄色の釉薬、時には緑色の釉薬をかけたもので、三彩焼と類似点があります。メトロポリタン美術館には、珉平焼の作品が 9 点常設コレクションとして収蔵されています。