Rabbit Koro Incense Burner ー初代 久世 久宝 "兎 香爐"

初代 久世久宝による 耳の長い兎を乗せた美しい香炉です。銘木箱入りで 京の伝統工芸である粟田様式で作られ、金彩の花模様が軽やかに施されています。縁には四つの七宝模様が貫かれており、台座にはっきりと久宝と刻まれています。直径10.5cm、高さ11.5cmで 保存状態は良好です。

初代 久世久宝(1874-1947)は京都に生まれました。父は陶芸家で詩人の太田垣蓮月と同郷の僧侶で、二人は共に作陶していたことで知られています。久宝は父の跡を継ぎ、優れた作風で名声を博し 茶人 圓能斎宗室より久宝の名を賜りました。久宝は息子に家名を譲り、2014年まで五代にわたり家業を続けました。