Porcelain Shishi Okimono
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宮川(真葛)香山による、青磁色の遊び心のある獅子置物。腹部に "真葛" の浮き彫り印があります。サイズは 8.5 x 13.5 x 10 cm で、状態は良好です。
香山という名は、京都の陶工一族の10代目当主である宮川長蔵が江戸時代後期に朝廷のために作っていた茶陶に敬意を表して、1851年に安井宮から賜りました。今日知られている香山(真葛)窯は、1871年に11代目当主が横浜に築き 家業を一新したものです。当主はすぐに旅に出て 香山の名を国際的に有名にし、世界中にその窯元を出荷しました。ここで作られた作品には、公式の窯名である香山または真葛、もしくはその両方の刻印がありました。当主は19世紀後半から日常の作業を担当していましたが、父が自身の研究と芸術にもっと時間を費やすために正式に引退したため、1912年に長男の半山が窯元を継承しました。初代香山は1916年に死去。窯は昭和初期まで半山(1859-1940)によって運営され、父の死を1年間悼んだ後、1917年に正式に二代 香山を名乗りました。半山の指揮下で、窯はチャールズ皇太子に献上する作品、大正天皇の結婚25周年記念の贈り物、昭和天皇の即位の贈り物を注文されました。不運な三代目が戦争の真っ最中に窯を継承しましたが、1945年の横浜大空襲で完全に破壊されました。この名門一族の詳細については、キャスリーン・エマーソン・デル著『Bridging East and West, Japanese Ceramics from the Kozan Studio』を参照してください。