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Kura Monzen Gallery

Pair of Edo period Inari Kitsune Fox Guardians

Pair of Edo period Inari Kitsune Fox Guardians

Item Code: K946

通常価格 ¥882,400 JPY
通常価格 セール価格 ¥882,400 JPY
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寄木彫り様式で作られた 江戸時代後期の精巧な一対の大きな白いキツネ像です。抜け目のない表情と細長いガラスの目がいたずら好きなイメージを引き立てています。神秘的な彫刻は白い胡粉で覆われ、経年変化で柔らかな灰色に染まっていますが何千年にもわたる丁寧な洗浄により、ハイライト部分は白く残っています。キツネは不思議な存在で、姿を変え神社の守護神であると信じられています。また商売の神様でもあります。毎年1月、京都伏見稲荷のキツネ神社には起業家、事業家、自営業者がその年の成功を祈願して大勢訪れます。それぞれ高さ約36cmで状態は良好です。京都の名門仏教美術スタジオ「松久」で専門的に洗浄・修復されています。

稲荷とキツネの象徴性は、日本の宗教と文化の最も豊かで複雑な側面の一部であり神道、仏教、および民間慣習の橋渡しをしています。神道では、稲荷大神は米、豊穣、繁栄を司る流動的で多面的な神であり、朱色の鳥居とキツネの像で知られる神社で広く崇拝されています。そこではキツネが豊穣と守護を象徴する鍵、宝石、または稲束を持った神の使者として機能します。仏教との習合を通じて、稲荷は白狐に乗って描かれることが多い密教の神であるダキニ天と関連付けられ、稲荷崇拝がタントラの儀式や寺院の慣習と結び付けられました。このように、ダキニ天と融合した稲荷は秘教的な意味を持ちます。しかし、民間信仰ではキツネはより曖昧な役割を担っています。形を変える精霊として、誘惑したり、欺いたり、守ったりすることもあります。狐憑きとして彼らは恐怖と儀式的な敬意の両方を呼び起こし、境界的な存在として彼らは祝福と不幸、人間と神々の境界に立ちます。稲荷と狐の象徴性は、日本の精神性の曖昧で流動的、そして相互に関連した性質を体現しています。そこでは一人の人物が同時に神聖でもあり邪悪でもあり、秘教的であり、民間伝承的な守護者でありながら予測不可能でもあります。こうした文脈において、稲荷と狐は豊穣、富、そして生命の危うい均衡を体現しており、神聖なものと日常的なものを繋ぐ力に、その揺るぎない力があります。

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