Momoyama to Early Edo Shino-Oribe Bowl Set
Momoyama to Early Edo Shino-Oribe Bowl Set
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¥200,000 JPY
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桃山時代から江戸時代初期にかけて作られた大平窯の織部入れ子鉢のセットで、古い収集箱に入っています。どちらも、室町時代後期から桃山時代にかけての初期の作品に典型的な茶色がかっています。間の拍車跡は、非常にはっきりとした「C」の字型です。砂の質感のある表面には、シンプルな鉄の蔓が注がれていますが、それ以外には装飾はありません。わずかに凹凸のある形状の両方とも、金継ぎによる金の修復が特徴です。大きい鉢は 23 x 24.5 x 6 cm、小さい鉢は 21 x 22.5 x 5 cmです。
大平古窯跡は、土岐市郊外の県道84号沿いにあります。大平古窯群には、山上窯、勇右衛門窯、清太夫窯、大平窯ケ根窯などがあり、中央公論社『日本陶磁事典』第15巻 "志野"の概要によると、山上窯は室町時代に志野の前身である白釉灰色志野を焼いていたそうです。天文時代(1532-1554)から永禄時代(1558-1569)にかけて活動していたとされ、次第に高品質の志野へと進化していきました。その後長く続いた勇右衛門窯では、かなり高品質の志野を焼いていました。また、清太夫窯と呼ばれる登り窯が築かれ、慶長年間(1596~1614年)には後期志野が焼かれました。