商品情報にスキップ
1 13

Fukuda Kodojin

過ぎ行く雲を瞑想する ー福田古道人「雲中幽観図」

過ぎ行く雲を瞑想する ー福田古道人「雲中幽観図」

Item Code: 古30

税込。

霧に包まれたそびえ立つ峡谷を、福田古童人が表現力豊かな筆致と幽玄な色彩の独特の融合で描き出しました。切り立った断崖に囲まれた狭く険しい谷底を、まるで漂う雲の中にそびえ立つ古代の番兵のように、その頂が聳え立っています。前景では、松が岩棚にしがみつき、その屈曲した姿が、断崖を形作るギザギザの筆致に反映されています。円錐形の帽子をかぶった隠者のような孤独な人物が、ジグザグに続く道を彷徨い、霧の中に消えていく様子は、文人が理想とする隠遁生活と詩的な孤独を体現しています。古童人は、柔らかな墨の淡彩と、黄土色、灰色、淡いピンクといった淡い岩絵具を用いることで、この情景に夢幻的な静寂をもたらし、大胆な筆致の輪郭線は力強さと儚さを併せ持っています。シルクにインクと顔料を使用。渦巻く蔓模様の銅のシルクの縁取りに、人工象牙のローラーが付いたベージュの布が添えられ、二重の木箱入り。

福田古道人(1865-1944)は独学で詩を学んだ風変わりな画家で、詩人、書家、文人としての彼の地位は伝説的となっています。江戸幕府が最終的に崩壊する4年前という大きな変革の時代に生まれ、明治の西洋化、大正デモクラシー、帝国主義の台頭、そして昭和の最終的な敗北を生き抜きました。彼は独学で絵を学び、戦前の日本の従来のサークルの外側に存在した少数の芸術家の一員でした。1901年に京都郊外の村に移り住み、漢詩を学びたい人々に個人指導することで自分と家族を養いました。古道人は単なる学者でした。彼の詩、絵画、書はすべて、生涯にわたる精神の修養から生まれたものです。彼は死の直前に、残っていた作品の大部分を破棄し、何らかの個人的な基準を満たしたと思われるものだけを残したことで知られています。彼の生涯について詳しくは、『Old Taoist, or Unexplored Avenues of Japanese Painting』という書籍をご覧ください。2000年には、ニューオーリンズ美術館でギッター=イェレン氏による個展が開催され、彼の作品25点が展示されました。また、彼の作品は白沢庵コレクションをはじめ、数多くのコレクションに所蔵されています。

詳細を表示する