Lacquered Wooden Cups ー川北 浩彦

3種類の異なる木材を使用し、3つの形状木目の美しさを最大限に活かした作品を生み出す技術で知られるアーティスト、川北 浩彦。この作品は中央をジグザグの金属の帯が2本密接して帯び、木材に鮮やかな虎目石の模様が入った トチノキ材のカップです。その横には ニレ科の非常に貴重な広葉樹であるケヤキで作られた 細長いカップがあり、わずかに彫刻された面の間に3本の金属帯がはめ込まれています。3つ目は、縁の近くに1本の帯が象嵌された 桜模様の小さめの脚付きワインカップです。それぞれの外側は透明な漆で覆われています。大きなカップの内側は溜塗の柔らかいワインレッド色の漆で覆われている一方で、ワインカップは内側が金箔で覆われ、さらにほぼ不透明な赤で覆われている 白檀塗と呼ばれるスタイルです。3つともベースにアーティストの焼印ブランドでサインされています。広口カップは直径9cm、高さ10.5cm、細口ケヤキカップは直径8cm、高さ13cm、ワインカップは直径7.5cm、高さ9cmで 全て良好な状態です。

川北浩彦は、1962年に木工芸の人間国宝となる川北良造の息子として生まれました。日本伝統工芸展、石川伝統工芸展、伝統工芸木竹展、石川国際漆芸展 2005、兼六園大茶会古幕展など数多くの作品に出展し、受賞を重ねました。