Lacquer Plate ー藤田 清正 “魚子小紋 盛器”

藤田 清正による 細かな円模様と朱漆のグラデーションが美しい乾漆塗の器です。「魚子小紋 盛器」と題されたオリジナルの木箱に収められています。サイズは40×20.5×7.5cmで 保存状態は良好です。

1921年弘前市に生まれ 県立職業学校で木工を学び、1935年に卒業。1947年に県工業試験場漆器部に入部し、漆器技術の発展に大きく貢献しました。1957年には県展で特選賞を受賞し、3年連続受賞。1961年から2年間、同展運営委員を務めました。1978年には漆器部研究主任に就任。1982年に退職後も12年間、県漆器技術顧問として漆器の振興に尽力しました。1991年には日本デザインコンペティション石川大会で銀賞、1992年には高岡クラフトコンクールで奨励賞など数々の賞を受賞しました。1991年に弘前で初個展を開催し、その後も77歳と80歳の誕生日を記念して個展を開催しました。1994年には第30回キワニス賞を受賞しましたが 2005年9月19日、84歳で逝去されました。漆器の技術と情熱を遺し、後世に語り継いでいます。