加藤渓山 象牙磁器花瓶 ー「牙黄磁耳付彫刻花瓶」

初代 加藤渓山による見事な手摺花瓶で、銘木箱入りです。「牙黄磁耳付彫刻花瓶」と題されています。広がった首の下部には二匹の龍が取っ手を形成し、器の本体には明治から大正、そして昭和初期にかけて流行した大陸趣味を反映した古風なシンボルが彫られています。高さは32cm、直径は18.5cmで、状態良好です。

初代 加藤渓山(1886-1963)は、陶芸の産地である岐阜県多治見市に生まれましたが、京都に出て四代 清水六兵衛に弟子入りしました。京都の同地区に拠点を置き、青磁や中国風の磁器で有名になりました。この芸術家の作品は、京都国立近代美術館などに所蔵されています。