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Kura Monzen Gallery

Fabulous Meiji P. Shodai Chatsubo Tea Leaf Storage Jar

Fabulous Meiji P. Shodai Chatsubo Tea Leaf Storage Jar

通常価格 ¥128,300 JPY
通常価格 セール価格 ¥128,300 JPY
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明治時代に熊本県の窯で作られた縞模様の壺です。首の部分から黄色い竹灰釉が流れ出ています。この壺は美しく作られており、多数の鋭いルーバーの下の底から上向きに弧を描く波模様が広がっています。3つのタイリングがネックを囲み、フレアリムの下のタイトなバンドに様式化されたフレットが刻まれています。明治 37年(1904年)6月に辻本家のために作られたと記された特注の木製栓が付いています。直径27cm、高さ33.5cmで完璧な状態です。希少な民芸陶器の伝統の見事な作品です。

小代焼は熊本県で約400年前に始まった焼き物で、小代山の麓に築かれた窯にちなんで名付けられ、同地方を代表する陶磁器の一つとされています。朝鮮半島の技術・様式の影響を強く受け、鉄分を多く含んだ土に赤褐色の釉をかけた素朴で重厚な作風が特徴ですが、藁や笹の灰から作った黄や白などの色の異なる釉をかけて作る意匠が特徴です。細川家が肥後国を掌握した際、豊前・阿賀野焼の目小路源七、葛城八左衛門らを1632年頃に呼び寄せ、小代山の麓に窯を開いたのが始まりと伝えられています。同時期に豊前・阿賀野から移住した人々によって高田焼も作られています。藁灰釉を基本とする釉薬は、現在に至るまでほとんど変わっていません。江戸時代には 一部の例外を除き 小代焼は肥後藩内で消費され、他地域への普及はありませんでした。当時の窯跡である びん焼窯や瀬上窯などは 現在でも南関町に残っており、現在熊本県内には11軒の窯元があります。

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