Edo period Namban Tetsu Uchidashi Hanging Vase ー南蛮鉄打出釣花生

打ち出し技法を用いて一枚の金属から打ち出された 船形の鉄製吊り花瓶です。側面に波模様が描かれています。四分一と銅を混ぜた暗い色の金属で裏打ちされ、手作りのチェーンで吊り下げられています。器の大きさは48 x 17.5 x 18.5cmで 江戸時代のもので保存状態は良好です。「南蛮鉄打出釣花生」と題された桐箱に入っています。

打ち出しは、金属の表面に複雑な浮き彫りのデザインを施す日本の伝統的な金属加工技術です。武士の鎧、刀装具、装飾品などによく見られます。「打ち出し」とは 金属を裏側から加工して表面に細かい浮き彫りを施す手法を表しています。究極の表現は、素材の限界を広げ、職人の技の極みを示す立体的なオブジェクトです。