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Tsuda Shinobu

Bronze Duck family by Imperial Artist ー津田 信夫 "愛憐庇護"

Bronze Duck family by Imperial Artist ー津田 信夫 "愛憐庇護"

Item Code: K917

通常価格 ¥1,181,400 JPY
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津田 信夫による 温かみのあるキャラメル色のブロンズで描かれたひなたちを守り抜く母鴨です。優しい情景が広がっています。弟子の高村 豊周が「愛憐庇護」と題した箱に収められ、その作品には親の心遣いが込められています。「愛憐庇護」という表現は、心情的な優しさと保護的な守護心が融合し ひなを守る母鴨の姿を詩的に表現しています。これは単なる生物学的な愛情表現ではなく、より深い慈悲の念、あるいは穏やかな悲しみや共感といった感情表現であり、津田が単なる自然主義を超えて、この情景の感情的なリアリティを高めようとした意図を示唆しています。母鴨のサイズは26.5 x 23 x 29 cmで 3点とも良好な状態です。

津田 信夫(1875-1946)は 千葉県佐倉市の伝統医学を営む医師の家に生まれ、日本の金属工芸家、教育者の先駆者でした。1900年に東京美術学校鋳金科を卒業し、1944年まで同校で教鞭をとりました。初期には 日比谷公園の青銅製鶴の噴水や、国会議事堂、日本橋の装飾など、主要な公共事業に貢献しました。1914年には青坎会の共同設立者となり、鋳造芸術の振興に貢献しました。1923年から1925年にかけてヨーロッパに留学し、高村 豊周をはじめとする弟子たちに西洋近代主義の思想を紹介しました。帝国美術展の工芸部門設立の立役者でもあり、後に帝国美術院会員に任命されました。

高村 豊周(1890-1972)は 日本の著名な金工芸術家であり、また著名な教授でもありました。彫刻家 高村光雲の三男、詩人で彫刻家の高村光太郎の弟として東京に生まれ、津田 信夫に師事し 1915年に東京美術学校を卒業しました。近代日本の工芸における中心人物であり、1919年に装飾美術家協会の共同設立者となり、後に無形工芸や実材工芸美術会といった重要な工芸運動を主導しました。内国博覧会の審査員を務め、東京芸術大学と金沢芸術大学の教授も務めました。1964年には人間国宝に認定され、詩人、文化活動家としても活躍しました。息子で写真家の高村規は 家伝の芸術的伝統を継承しました。

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