Breathtaking Lacquer Natsume, Water Plants ー和田 瑾斎

和田 瑾斎 (喜多郎)による 黒地に金彩のきらめく様々な色合いが美しい棗茶壷です。「水草蒔絵 大棗」と題されたオリジナルの銘木箱に収められています。直径7.5cmでやや高さがあり、状態は良好です。

和田喜多郎工房は 1902年(明治35年)、石川県山中町に初代 喜多郎によって創設されました。幾多の漆工の育成に尽力し山中市文化財保護委員を務め、古九谷窯の発掘保存にも尽力、文人細野演泰との親交も深かったです。二代目は金沢美術工芸大学漆芸科を卒業後、日展、北陸現代工芸展、日本クラフト展など国内外の展覧会に数多く出品し、石川県工芸展最高賞、山中展グランプリなどを受賞。松屋銀座、西武池袋本店、Daiwa Kanazawaなどの百貨店やギャラリー、文化施設などで個展を開催しました。彼は芸術家としての活動の傍ら、山中漆器研究所所長、後に山中町教育委員会委員長を務め、この地域の漆芸の保存と発展に大きく貢献しました。