Black Lacquered Cabinet with Maki-e Vines
Black Lacquered Cabinet with Maki-e Vines
通常価格
¥572,000 JPY
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人間国宝 高野松山による蒔絵の蔓模様が印象的な黒漆塗りの箪笥です。黒漆塗りの木製収納箱「高野松山 蔓蒔絵箱」に収められています。上部のにはシルクの裏地が付いています。ハードウェアはすべて純銀製です。サイズは 32.5 x 21.5 x 27 cmで、状態は良好です。
高野松山(1889-1976)は熊本県細川藩の儒学者を祖父に持ち、小学校校長の長男として生まれました。幼少より工芸に興味を持ち、熊本の工業学校で漆芸を学びました。京都市立美術工芸学校(現 京都市立芸術大学)に入学、その後東京美術学校(現 東京芸術大学)に編入し、帝室指定工芸師・松屋白山に蒔絵の技法を学びました。大正8年、高等科卒業時に白山より松山の芸号を賜りました。
その後、細川護立の援助により目白台の細川邸に移り住み、昼は藩主の護衛、夜は制作に励みました。1927年(昭和2年)帝展初入選、1932年、1933年と帝展で受賞。1955年(昭和30年)に蒔絵の人間国宝に認定されました。1958年、新勝工芸協会の設立に携わり、1965年に文化功労者紫綬褒章、1967年に瑞宝四等勲爵士、1976年に勲三等勲爵士を受章しました。