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Wada Waichisai

Bamboo Basket ー初代 和田 和一斎 "煤竹袋形掛花籠"

Bamboo Basket ー初代 和田 和一斎 "煤竹袋形掛花籠"

Item Code: K920

通常価格 ¥324,900 JPY
通常価格 セール価格 ¥324,900 JPY
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和田 和一斎による趣あふれる和組竹籠です。「煤竹袋形掛花籠」と題されたオリジナルの銘木箱に収められています。サイズは24×19×29cmで オリジナルの竹籠がそのまま残っています。

~ 和田 和一斎の系譜:大阪から淡路へ ~
初代 和田 和一斎(1851-1901)は 大阪で市松として生まれ、父から受け継いだ農家向けの実用籠を作ることで つつましくその道を歩み始めました。当初は竹雲斎という屋号で活動していましたが、茶道の学者や愛好家たちの奨励を受け 素朴な実用から洗練されたフォルムへと転向し、竹で作られた優美な花籠の名人となりました。1881年の第2回 内国勧業博覧会で一等賞を受賞し、その作品は全国的な注目を集めました。1894年には彼の籠の一つが、大阪住吉神社で行われた明治天皇の銀帥御年忌に献上されました。近衛忠煕親王はその職人技に深く感銘を受け、市松に「日本一」を意味する「和一斎」の号を授けました。初代 和一斎は師として、初代 田辺 竹雲斎をはじめ、後に名人となる多くの竹工芸家を指導しました。難波の呑湖斎、船場の初代 尚古斎とともに、明治時代の三大竹工芸家の一人として記憶され、大阪の竹細工の技術を高めた中心人物です。

初代 和一斎の息子である二代 和田 和一斎(1877-1933)は 20世紀まで家業を継承しました。父の死後、彼は一家を大阪の都心から 竹工芸の長い伝統で知られる兵庫県の温泉街、有馬へと移しました。そこで彼は先代が築き上げた名声と品質を守り続け、家伝の竹工芸における芸術的表現をさらに磨き上げました。

三代 和田 和一斎(1899-1975)は、二代 和田 鹿造の長男として生まれました。父 鹿三に師事し、一斎という芸名で活動を始めた和田は たちまち頭角を現し、25歳という若さで大阪美術博覧会で最優秀賞を受賞しました。1933年に父が逝去すると、三代 和一斎を襲名。作品は皇室コレクションに収蔵されるなど、高い評価を得続けました。しかし、第二次世界大戦の戦禍によって、彼の軌跡は大きく変わりました。神戸大空襲で家と唯一の後継者を失い 淡路島に移住し、そこで静かに制作を続けました。

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