Antique Japanese Porcelain Kutani Sencha Tea Set, Koyama ー金蘭手九谷 煎茶々碗 五客

小山製の青竹様式で装飾された箱入りの煎茶九谷茶器セットです。青色の地に小さな盛り上がった緑色の点が描かれ、縁の透かし細工や茶器を囲む花蔓模様には金がふんだんに使われています。各茶器は小山製 九谷焼の印が底に焼きがつけられています。湯冷ましポットは10.5 x 8.5 x 5.5cm、急須は12.5 x 10.5 x 8cm 、カップは直径8cm、高さ5cmです。すべて状態良好で 20世紀初頭のものです。「金蘭手九谷 煎茶々碗 五客」と題された古い木製の収納箱に入っています。

大正時代に流行した技法「青粒」は緑色の細かい点を隆起させて鮫皮のような模様を並べる技法です。絵画でも線画でもなく、緑色の顔料で丁寧に積み上げられた小さな隆起点が全体としてまとまりのある視覚的構成を形成します。点の大きさ、色、間隔がすべて均一でなければならないため、高度な技術が求められます。全体の美しさを保ちながら点の大きさを均一にするには卓越した職人技が求められます。点が小さいほど職人の技量が高く、緻密な作業によって緻密で精緻な世界が生み出されます。当時「青」と呼ばれていた緑色の他に、白粒、金粒などがあります。