5 pc. Antique Japanese Boxed Oribe Bowl Set

19世紀に金彩で補修された織部皿5枚セットです。「織部皿五」と題された段付きの木製展示箱に収められています。直径11.5cm、高さ4cmで 状態は良好です。

織部焼は 桃山時代の16世紀後半から17世紀初頭にかけて生まれた、日本独特の陶器の様式です。千利休の弟子で武士であり茶人であった古田織部(1544-1615年)にちなんで名付けられ、この独特の美学に影響を与えたとされています。非対称の形状、大胆で抽象的なデザイン、鮮やかな緑色の銅釉薬の使用が特徴で、鉄で絵付けされた装飾が施された素焼きまたは白い表面と対照的です。この陶器は主に美濃地方(現在の岐阜県)で生産され 日本の茶道に欠かせない不完全な美しさの侘び寂びの美学を反映しています。織部のデザインは 当時としては革命的なものでした。織部と瀬戸織部はどちらも歴史的および様式的な系譜を共有していますが、地域的な焦点といくつかのデザインのニュアンスが異なります。瀬戸織部は、陶芸の長い歴史で知られる瀬戸市とその周辺で作られることが多いですが、織部の他のスタイルに比べると デザイン美学はより控えめで、機能性と芸術性が融合しています。緑色の釉薬とクリーム色の土のバランスがとれており、装飾はよりシンプルで洗練されています。