2nd Day Moon ー藤井達吉「二日月」
2nd Day Moon ー藤井達吉「二日月」
Item Code: L210
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山の上に昇る細い月、木々の間を流れる水あるいは霧、そして前面の岩山。藤井達吉による手漉きの小原紙に乾筆で描かれたこの絵は、原本署名入りの「二日月」木箱に収められています。江戸時代の銀襴布で縁取りされた卵殻紙に、陶器のローラーで表装されています。本幅は42cm×134cm(16.5×52.3/4インチ)で、経年のわずかなシミはあるものの、全体的に良好な状態です。
藤井達吉(1881-1964)は、日本のアーツ・アンド・クラフツ運動の父、そして芸術形式としてのデザインという近代概念の父とみなされ、間違いなく単一の媒体によって定義されることのない芸術家でした。彼は名古屋近郊の愛知県碧南市に生まれました。彼は、岸田劉生、斎藤頼、高村光太郎と共に、1912年に日本で初めてあらゆる媒体を通じたあらゆる形態の表現主義を追求する団体である氷山会の創立メンバーでした。彼は日本の伝統芸術における最も重要な改革者の一人であり、近代工芸界の先駆者でした。彼の創造性は、刺繍、染色、織物、漆芸、陶芸、製紙、金工、木工、絵画、書道、木版彫刻、版画など、ほぼあらゆる分野に及びました。1920年代には、当時最も広く読まれていた女性誌の一つである『婦人之友』に家庭工芸に関する記事を執筆しました。彼は帝国美術学校(現武蔵野美術大学)の初代デザイン教授も務め、その影響力は計り知れません。生誕地である碧南市にある現代美術館は、辰吉の名を冠しています。1932年、彼は小原に工房を構え、日本の工芸紙産業の革新を牽引しました。その工房(無風庵)は現在、瀬戸市によって移築され、茶室として利用されています。1996年には、東京国立博物館の主導により、彼の生涯を振り返る大規模な回顧展「近代工芸の先駆者 藤井辰吉展」が全国を巡回しました。
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