Sugano Chii 須賀野 チイ
1909年、九州の佐賀県生まれ。1927年に佐賀県立小城高等女学校を卒業後、1931年に東京女子美術学校(現・女子美術大学)の洋画科に入学。その翌年、松竹映画スタジオで勤務を開始し、戦時中も在籍。1944年に三翠学園(現・桐朋学園)の美術監督に就任。1949年には二科展の彫刻部門に作品が入選し、1955年には初めて受賞。1957年には美術評論誌の13人の選ばれた芸術家の一人として掲載され、同年、写真家塚原拓也と共に銀座一番館ギャラリーで展覧会を開催した。1969年には二科会の会員に永久会員として認められた。1986年、春季二科展に出品された「Acceptance III」はシンガポールの国立生産性局ビルに恒久展示された。1991年、湾岸戦争の後、「愛と憂愁」シリーズの制作を開始し、1994年には春季二科展で「地球の記憶」が受賞。