小野 珀子

小野 珀子(1915–1996)は愛知県に生まれ、家業の工房で父・小野香山に師事し、陶芸の修行を積みました。初期の頃、加藤一の釉裏金彩(ゆうりきんさい)技法に深く影響を受け、自身の芸術的方向性を決定づけました。長年にわたる熱心な実験を経て、彼女はこの極めて高度な装飾技法を完璧に習得し、洗練されたフォルムと繊細で輝く金箔を融合させた独特の作風を確立しました。

彼女の作品は、その生涯を通じて高い評価を得ました。1981年には、技術の卓越性と芸術的革新性の両方を称えられる栄誉である日本陶磁協会賞を受賞し、女性としては史上二人目となりました。1992年には、釉裏金彩技法の卓越した技術により、佐賀県の重要無形文化財に指定されました。

小野の陶芸作品は国内外で広く展示され、東京国立近代美術館、ミネアポリス美術館、スミス大学美術館、パリの国立アジア美術館、シドニーのニューサウスウェールズ州立美術館など、著名なコレクションに所蔵されています。歴史的に男性優位であった分野における彼女の成功と、稀有な装飾技法の確立は、20世紀日本陶芸における最も重要な人物の一人として、彼女を揺るぎない地位へと押し上げました。

彼女の作品「開花」も展示された展覧会 デジタルカタログ

Ono Hakuko 小野珀子

アーティストによる作品