Nakashima Harumi 中島 晴美
1950年、長い陶磁器の伝統を持つ岐阜県で生まれる。大阪芸術大学で学び、1973年に同大学の大学院を修了。アヴァンギャルドな走泥社グループ、特に師である熊倉順吉の作品から深い影響を受け、売れる作品ではなく、内なる必要を満たす作品を作ることを目指した。数年間信楽で活動した後、1976年に故郷に近い多治見に移り、多治見市陶磁器デザイン・技術センターで働き始めた。その後、2003年に愛知教育大学の陶芸学科長に就任し、現代陶芸界で活躍する多くの若手アーティスト(服部真紀子、田中知美など)を指導した。2010年には権威ある日本陶磁協会賞を受賞。2014年からは、多治見市陶磁器意匠研究所の所長を務めている。彼の作品は、東京国立近代美術館、金沢21世紀美術館、茨城県陶芸美術館、愛知県陶磁美術館、岐阜県現代陶芸美術館、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、ニューヨークのエヴァーソン美術館、ニューヨークの美術・デザイン美術館、イタリアのファエンツァ国際陶芸美術館、ドイツのヘッツェン博物館、そして中国の上虞中国陶芸芸術センターや北京の清華大学など、数多くの美術館に所蔵されている。