Koyama Kiyoko 神山 清子
1936年長崎県佐世保市生まれ。第二次世界大戦後、家族と共に滋賀県に移り住み、信楽の陶芸村に定住した。若い頃から陶器の絵付け助手として働き始め、1954年には信楽で中島高光の下で陶器の装飾を学んだ。その後、京都で吉武栄治郎から乾山焼と染付を学び、27歳の時に三沢賢蔵の下で本格的に粘土技術を習得した。
古代の青い自然灰釉を持つ陶片に魅了された彼女は、この効果を現代に再現するために自ら窯を築き、繰り返し焼成を行った。彼女は多くの困難を乗り越え、最終的にその青を見つけることに成功。
喜代子は、日本伝統工芸展、日本陶芸展、朝日陶芸展など数々の展覧会で受賞し、国際的な評価も得ている。息子の小山健一は家族の窯を引き継ぐために尽力したが、1992年に白血病で亡くなった。彼らの物語は映画「火-Hi-Bi-」やNHKのドラマ「スカーレット」の題材となっている。
彼女は日本で最も著名な薪窯の女性陶芸家であり、信楽の陶芸家として高く評価されている。彼女の作品については「Modern Japanese Ceramics in American Collections, Japan Society New York, 1993」にて掲載されている。