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Kura Monzen Gallery

Tozan Yaki Blue & White Porcelain Flagon from Himeiji ー東山 尾上鐘

Tozan Yaki Blue & White Porcelain Flagon from Himeiji ー東山 尾上鐘

通常価格 ¥177,700 JPY
通常価格 セール価格 ¥177,700 JPY
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見事な鐘形の瓶です。釉裏青で詩文が描かれ、その下に姫路焼の東山印が入っています。非常に珍しい形で、兵庫県加古川市にある尾上神社の鐘を再現しています。直径 16 cm、高さ 19 cmで 全体的に状態は良好ですが、足環の周りの柔らかい素地の磁器に使用に伴う小さな欠けがあります。

東山焼は江戸時代中期から明治初期にかけて焼かれた東山村発祥の磁器の一種で、有田焼の影響を受けています。最初の窯は東山村の光前寺の東に築かれたため、光前寺焼とも呼ばれていました。その後、姫路藩主 酒井家の御用窯として姫路城の近くに移転したことから 姫路焼と呼ばれるようになりました。

海の神として広く信仰されている住吉大明神を祀る尾上神社の梵鐘は、『千載和歌集』や能『高砂』などにも登場します。神功皇后が三韓征伐の凱旋の際に持ち帰ったと伝えられていますが、実は新羅時代に作られたもので 約1100年前のものです。 『播磨鏡』や地元の伝承によれば、この鐘は1468年(応仁2年)に海賊に盗まれ、現在の高知県 足摺岬付近の海に投げ込まれたものの 地元の漁師が拾い上げ高野山に奉納したとされています。しかし、鐘を鳴らすと「尾上へ、行こう」と鳴ると言われ、尾上神社に戻ることになりました。

鐘の高さは3尺2寸(約123.5cm)、周囲は7尺7寸(約297cm)、口径は1尺9寸(約73.5cm)、厚みは1寸9分(約7cm)で、上下に幅広の帯があり 間隔の広い入露が付けられていますが、伝統的な袈裟模様はないです。蓮台の上に座仏が一体浮き彫りにされ、頭上には天蓋と小楽器が浮かんでいます。鐘の上部には天女が衣をはためかせる優美な姿が描かれ、仏を取り囲むように2人の天人が降臨し、音楽を奏でて祈りを捧げています。この精巧なレリーフは、まるで幽玄な音を奏でているかのように6つの楽器が空中に浮かんでいる様子が描かれている点で特に印象的です。

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