Contemporary Glass Chawan Tea Bowl ー石井 康治 “手吹硝子 茶盌”
Contemporary Glass Chawan Tea Bowl ー石井 康治 “手吹硝子 茶盌”
Item Code: K1018
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ガラス工芸のパイオニアである石井 康治によるこのガラスのお椀は、表面に淡い金色と銀色のアクセントが埋め込まれており、「手吹硝子 茶盌」と題されたオリジナルの署名入り木箱に収められています。直径 13.5 cm、高さ 7.5 cmで 状態は良好です。
石井 康治 (1946-1996)は千葉県生まれで、1971年に東京藝術大学 工芸学部 金工科を卒業しました。同年には東洋硝子株式会社に入社し、企画部門の設立に携わりました。1972年に日本ガラス造形協会会員となり、桑沢デザイン研究所で教鞭をとりました。1970年代半ばからは日本のガラス工房運動の黎明期を代表する作家として活躍し、神奈川県立近代美術館で開催された「日本のガラス ―古代から現代まで」(1974)をはじめ、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで開催された「Working with Hot Glass」(1976) をはじめとする国際ワークショップ、京都で開催された世界クラフト評議会会議 (1978) など数々の重要な展覧会に参加。千葉県美術展では市原市長賞 (1977)、八千代市長賞 (1980) を受賞するなど早くから高い評価を得ていました。 1977年に東洋硝子を退社し独立。青森の北洋硝子と共同で吹きガラス作品を制作する傍ら、講演活動も積極的に行い国内における熱ガラス文化の醸成に貢献しました。1980年代を通して、全国各地の招待展や審査会で精力的に活動し、国際交流基金が主催する異文化交流型の工芸プロジェクトにも参加しました。ボトルやパッケージのデザインで数々の賞を受賞し、中でも三和酒類の「iichiko」(1985)は特に有名です。1989年に石井硝子工房を設立、後に青森に工房を構え成熟しつつあった日本のスタジオグラス運動における地位をさらに確固たるものにしました。作品は、ニューヨークのヘラーギャラリーでの「Japanese Studio Glass」展をはじめ、国際的に発表されました。1996年に急逝しましたが、作品は東京国立近代美術館、青森県立美術館、千葉県立美術館、富山市ガラス美術館、成川美術館などの主要な公立機関に所蔵されています。
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