5 pc Lacquer Plate Set, Red Bamboo ー服部 峻昇 “松溜塗朱竹 銘々皿”
5 pc Lacquer Plate Set, Red Bamboo ー服部 峻昇 “松溜塗朱竹 銘々皿”
Item Code: K980
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服部 峻昇による漆塗りの木製皿5枚セットです。金箔をアクセントに、赤竹の枝垂れ模様が施されています。きらめく漆塗りの濃漆で、オリジナルの銘木箱「松溜塗朱竹 銘々皿」に収められています。直径18cm、高さ4cmで状態は良好です。
松溜塗は日本の伝統的な漆塗り技法の一つで、広義には溜塗と呼ばれるものです。朱色などの色漆を下地に塗り、その上に透明度の高い漆を幾重にも重ね塗りします。その結果、飴色を思わせる琥珀色の輝きと深く柔らかな光沢が生まれます。透光性のある層を通して下地の漆の色、木目、表面の質感が透けて見えるため、繊細な変化と豊かな色調が生まれ輝きと静謐さが同居した美しい仕上がりとなります。
服部 峻昇(1943-2018)は京都に生まれ、漆芸の第一人者、上原清、番浦省吾に師事しました。1963年には日展に初入選し、華々しいデビューを飾りました。その後も日展をはじめとする著名な展覧会に出品し、数々の賞を受賞。ヨーロッパ、アメリカ、中国、韓国などへの旅を通して、その技を磨きました。1970年から78年にかけては、京都を拠点に活動する若手漆芸家集団「フォルメ」のメンバーとして活躍しました。1980年代までは平面漆板を主に制作していましたが、後に装飾棚や箱などの制作へと軸足を移しました。螺鈿(特に洋貝)の虹色に輝く輝きを取り入れた独特の作風は、後年の作品の特徴となった。1995年(平成7年)にはローマ教皇ヨハネ・パウロ2世に謁見し、漆塗りの書見台を献上。2004年には京都迎賓館の正室の調度品を制作。逝去当時、日展顧問、日光協会常務理事、京都府工芸美術家協会、京都漆芸家協会、創光会会員を務めました。
公共コレクション: 東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、京都市京セラミュージアム、清水三年坂美術館、京都国際交流財団、茶の湯博物館(飛騨高山)、サンリッツ服部美術館、デンバー美術館
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