陶芸の狂人であり、油絵画家で隠遁者である黒右衛門は、その陶芸が予測するように風変わりな人物だと言われている。1955年に福井県で生まれ、幼少期から絵画を嗜んでいる。1976年に藤田寿右衛門の下で学び始め、さらに戸田宗四郎の下でも学んだ。1980年代にはソビエト連邦に招かれ、サハリンなどで過ごし、1987年に日本に帰国して自らの窯を築いた。2004年にはドイツで大規模な展覧会が開催されたが、日本で行われる少数の小規模な展覧会（すぐに売り切れる）を除いて、彼は山中の庵にこもり、つつましい芸術家として過ごしているため作品自体を手に入れるのはとても難しいと言われている。