鯉江 良二(1938-2020)は常滑市に生まれ、常滑工業学校を卒業後、1957年にタイル工場で働き始めた。工場での事故により二本の指を失うというハンディキャップに直面しながらも、1962年に市立陶芸研究所に入所し、研究を重ね、独自のスタイルを確立した。1966年には自身のスタジオを設立。
1970年代初頭には彼の作品は海外でも注目を集めるようになり、多くの展示会で賞賛された。彼の生涯を通じて多くの賞を受賞し、2008年には日本陶磁協会金賞という日本で最も権威ある陶芸賞を受賞。
彼の作品は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、山口県立美術館、広島市現代美術館、出光美術館、岐阜県美術館、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、韓国のソウル美術館、オーストラリアのヴィクトリア国立美術館など、多くの公私のコレクションに収蔵されている。