中嶋 靖
中島靖(1938-2017)は兵庫県生まれ、1962年に京都市立芸術大学を卒業しました。在学中に毎日工業デザイン展に入選し、早くから才能を認められていました。日野自動車工業でデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、同社の主力車種であるコンテッサのデザインを手掛けました。その後、より自由な創作活動を求めて日新電機工業に移り、照明デザイン部門を率いました。
1974年、中島は会社員生活を離れ、デザイン界との強い繋がりを保ちながら、ガラスと陶芸を中心に制作活動を開始しました。照明デザイナーとしての経験を活かし、ガラス、土、金属、そして電灯を融合させた革新的な作品で知られるようになりました。日本では珍しく、かつ挑戦的な立場であった無所属でありながら、伝統工芸展をはじめとする主要な国内展に度々入選を果たし、全国工芸展や全国現代陶彫刻展などで数々の賞を受賞しました。岐阜県土岐市の公園には、彼の作品が所蔵されている大型のパブリックアートがあります。作品は、ミネアポリス美術館やリングリング美術館などの公共コレクションに収蔵されています。