コレクション: 五代 早川 尚古齋 (修平)

五代 早川 尚古斎(1932-2011)は四代の長男として大阪に生まれ、後に京都へ移り 日本でも最も高名な竹工芸の家系の一つを受け継ぎました。本名は修平。キャリアを通じて "尚古"、"尚古斎"、"五代 竹芸家 尚古斎"、"周"など 数多くの印や号を使用しました。1951年に父の下で正式な修行を始め、当初は "尚波"、"尚古" の名で活動しました。1965年の大阪三越での初個展にて、早川尚古の名で竹工芸家としてデビュー。この展覧会が転機となり、重要無形文化財保持者の釜師・角谷 一圭と親交を深め その才能を認められたことで、翌年から日本伝統工芸展への出品を勧められました。1966年の初入選以来、毎年選出され続け、1968年には日本工芸会正会員となり、1976年の日本伝統工芸展では日本工芸会奨励賞を受賞しました。1977年の父の死後、正式に五代 尚古斎を襲名しました。早川家の伝統を深く継承しつつ 伝承されてきた "編み" と "組み" の技法を巧みに使い分ける一方、幅の広い竹ひごに切り込みを入れて透かし模様を作る "切込透かし文様" という五代独自の技法を開発するなど、その技術的な幅広さと独創的な発想で高い評価を受けました。国内での活動に加え 海外への日本竹工芸の紹介にも精力的で、米国での個展やワークショップ、大英博物館を含む欧州での展覧会などを開催しました。その功績が認められ、1992年には京都府指定無形文化財保持者に認定、1996年には日本伝統工芸展にて優秀賞を受賞、2002年には京都府文化功労賞を受賞し、2003年には重要無形文化財「竹工芸」の保持者、すなわち人間国宝に認定されました。2011年、79歳で逝去しました。精緻な編み込みから自由で力強い粗編みの構造まで伝統と革新のバランスを保ち、竹本来の生命力を引き出す彼の作品は清廉で品格があり、同時に力強い実在感を備えており古典的な家系の中に現代的な表現を確固として築き上げました。

Hayakawa Shokosai V 五代 早川 尚古齋 (修平)

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